過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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120:1[sage]
2011/02/26(土) 11:17:19.26 ID:ehHXp7bQ0
ジブリール「そういう人間は精神崩壊を起こしにくい。あるいはパニック状態か。だが、そうでないとはいえ、
それが必ずしも危機的な状況から脱する鍵になるわけじゃない。確かに冷静な思考を維持する事が問題の解決に繋がる事はあるが、 それはあくまでもお前自身のポテンシャルに大きく依存するのだからな。そのポテンシャルを大きく超える状況は、
シラフの状態でも解決するのは難しい」
ジブリール「じゃあどうするか? そこでお前の精神は、何かと同化するという選択を無意識のうちに選んだのだろう。
お前は敵に追い詰められた。どう足掻いても勝てない敵だ。ならどうする? どうすれば勝てる?
もしも自分に、彼らに勝てるだけの力があれば…」
ジブリール「そう思った時、心は強い者に擬態しようとする事がある。自分の脳内に描く強者に縋りつく。
それは漫画や映画のヒーローでも良い。自分にとって困難を打破する者の象徴とも言えるべき存在だ」
サーシャ「そこで私は、あなたを思い描いたというわけですか…」
自分を、自分が思い描く強者に重ね合わせ、それに同化しようとする。それも一種の同化現象。
私は、絶対的な力の象徴である大天使を、その中でも最も私にとって印象の強いガブリエル(神の力)を思い浮かべ、それに同化した。
いや、別にあの時、意識的にガブリエルを思い描いたわけではない。
おそらく、私の心が無意識の範疇で、ガブリエルを最大の強者と認識していたのかもしれない。
ジブリール「肉体はいつか滅びる。だが、魂は不滅だ。魂とは精神であり、精神は、こことは違う世界にアクセスし、
現実世界に特異な力を吐き出すための鍵となる」
ジブリール「科学ではそれを、自分だけの現実と言ったかな」
サーシャ「パーソナルリアリティー…ですか」
ジブリール「お前はあの日、追い詰められ、そして私に縋った。私というテレズマの塊に、自分の精神を繋げようと試みた」
サーシャ「それにあなたは応えてくれた」
ジブリール「運が良かったのさ。普通は同化現象と言っても、人格の面で擬態するだけだ。
以前に私がお前の体に乗り移ったというこの事象が無ければ、お前は私と力の面で繋がる事は無かった」
サーシャ「感謝しています。その後は滅茶苦茶に暴れてくれましたけどね」
ジブリール「ぶっちゃけ四大属性の歪みさえ無くなれば、後は知ったこっちゃ無いからな」
サーシャ「こいつ…」
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