過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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166:1[saga]
2011/02/27(日) 12:57:17.63 ID:jm9+gCfn0
ここに来てから色んな事があった。
殲滅白書との戦いと、第二王女のクーデター。
インパクトの強い思い出が真っ先に浮かんでくる。
もちろん、それらは私にとっては楽しい思い出ではない。むしろ辛い思い出だ。
だが、けして辛い事ばかりではなかった。
ちゃんと楽しい事もあった。嬉しい事もあった。
それこそ、辛い出来事を塗りつぶしてしまうくらいに、その思い出は私の心を大きく支配している。
信じられないと言った感じで、目を見開いてこちらを見つめる五和も、その思い出の一つ。
ならば、仕方ないだろう。
それらの楽しかった思い出が、辛かった思い出を塗りつぶしてしまうほどに私の心を強く支配しているのなら。
それが私にとって足枷となるのなら。
断ち切らねばならないだろう。
五和が私の事を好きだと言うのなら、その思いをぶち壊さなきゃならなだろう。
徹底的に嫌われなければ、憎まれなければならない。
そうしなければ、このまま居なくなっても余計な悲しみを残してしまうだけだ。
これはケジメ。今まで私が積み重ねてきた大切な思い出を、仲間を、友人を全て捨て去って、
そこにある幻想を粉々に砕いてしまわなければならない。
それが、神が私に下した運命。
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