過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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192:1[sage]
2011/03/06(日) 17:47:58.98 ID:VTLkuNRO0
  
 思えば、最初に彼女から別れを告げられた時もそうだったじゃないですか。 
  
  
 我儘を言っても良いのに。泣き言を言っても良いのに。 
 文句を垂れたって良いのに。駄々をこねたって良いのに。 
 それが普通なのに、彼女は、どこまでも良い子だ。 
  
 サーシャちゃんはとても可愛い。とても強くて、とても良い子だ。 
 彼女の事を考えると、良い部分しか思い当たらない。 
  
  
 私には、それがどうしようもなく腹立たしかった。 
  
  
 ――――――――――――――――― 
  
  
  
 五和「………サ……シャ…」 
  
  
 長々と語ってしまったので、戦闘シーンは丸ごとカットです。 
 でも意外とすぐに決着がついてしまいました。 
 私が地べたに這い蹲っているのを見れば全部分かるでしょう。 
  
  
 ダメです、もう立てません…… 
  
 意識も……遠くなってきた。どうやらここまでみたいですね… 
  
  
  
 でも、後悔はしてません。私は、自分が正しいと思った事を最期までし続けたわけですから。 
  
  
  
 意識が沈んでいく中で、私は最期の力を振り絞って、私を見下ろすサーシャちゃんに手を伸ばした。 
  
  
 まるで何かに縋る様に。 
 まだ、きっと彼女がこの手を握ってくれるのだと、そんな淡い幻想を抱きながら…… 
  
  
  
 私は、自分のために戦った。分かりますか? サーシャちゃん。 
  
 私も、みんなも、あなたが…… 
  
  
  
  
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