過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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293:1[sage]
2011/05/29(日) 13:39:14.00 ID:Pf5XoML+0
周囲に衛兵しか居ないこの状況。
私はこの聖ピエトロ大聖堂に来るまでに、おおよそ一般人の姿というものを上空から目撃する事は一度も無かった。
私がここに来るであろう事を予め知っていたとしか思えない、まさに用意周到と言うべき状況である。
おそらく、ローマ正教はもうすでに事の全てを知っている。
たぶんキャーリサか、あるいは最大主教あたりがすでにローマ教皇に根回しをしていたとしか考えられない。
まだこちら側に協力してくれるのかどうかまでは解らないが、
攻撃してこないという事は、こちら側の話を聞く気があるという事なのだろう。
だから警戒こそすれ、攻撃してくる事は無い。
無論これは私にとって都合が良い。前述の通り、私は戦争をしに来たわけではない。
エリザリーナでのガブリエルの様な事をするのもりは無いのだ。
『聞こえているか?』
サーシャ「……」
直接私の脳に問いかけるかのように言葉が響いてきた。
声を聞くだけで、その者が人の上に立つだけの度量を持つ威厳のある人間だと言う事が分かる。
地位が彼をそうさせるのではなく、おそらく生まれながらにして人に慕われ、人を導く地位に就く宿命を背負っていたのだろう。
声を聞いただけで分かる。
間違いない。
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