過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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297:1[saga]
2011/05/29(日) 13:48:05.75 ID:Pf5XoML+0

特別な技術とか心構えとか意識とか、そういう類のものは一切必要ない。

ただ普通に、当たり前の様に。息を吸って吐く事となんら変わらない気分で。

私は、背中から翼を出してみせた。


私の小柄な体には不釣り合いな、一対の大翼。
ちなみに12枚六対のバトルモードではなく、ノーマルモードだ。


この世のどんな白よりも美しい白。

この世のどんな神聖なものよりも神聖な天使の象徴。


これを偽物だなどと一言でも口にした暁には、この世のありとあらゆる恥をも超える汚名を着せられる事になるだろう。
20億人の信徒の前で聖母を淫売呼ばわりし、十字架に唾を吐く事にも匹敵する侮辱だ。


有無を言わさずに納得させるだけの不可視な力が、その純白の翼にはあった。


さすがのローマ教皇も、目を皿の様に見開いて驚いていた。


サーシャ「説明は必要無いでしょう」

マタイ「……そうだな、認めよう」


ローマ正教のトップは、確かにそう言った。
大事であり、神学の観点からしても革命的な出来事である。

教皇のこの発言は、つまり十字教が私という天使を公認し、崇拝するという事になるのだ。

だが、そんなのに興味は無い。私の目的は、むしろそれを回避する事にこそあるのだから。

そしてそれら全てを踏まえた上で、教皇はさらにこう述べた。


マタイ「残念だが、お前に協力する事はできない」

五和「な、なぜですか!?」


私が口を開くよりも早く、五和が声を荒げて問いかかる。



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