過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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362:1[sage]
2011/10/01(土) 19:12:51.21 ID:/Pz/V8UC0

マタイ「主の一番弟子、偉大なる使途であらせられる聖ペテロ。貴君の眠るこの場所を、
    其の加護を持って聖域とする……P B W B S P F A E (ペテロの加護は全ての災悪を弾く盾となる)」


神の子の一番弟子であり、気性が荒く、神の子が捕えられた時は怒りのあまり兵士の耳を切り落とした聖ペトロ。
しかし勇猛で全ての弟子のリーダーの様な存在であり、神の子と共に歩み、神の子を守り続けてきた聖人の加護は、
彼の眠る聖ピエトロ大聖堂を包み込む強力な金色の光の結界となった。



五和「凄い…」


図らずも五和は、大聖堂を包む金色の光に目を奪われてしまった。
そして、さすがは世界でもトップクラスの魔術師なだけあると、この時初めて彼女はローマ教皇の力を実感したのであった。


マタイ「夜明けの鶏が三回鳴くまでが限界だ」

五和「それまでに何とかしなければ…」


だが、何とかできるのだろうか?そんな希望的観測が通用するのだろうか?
ここに至るまでに、五和はすでにサーシャの力をその身で痛みと共に思い知ったばかりである。
それも、まだサーシャに理性や人格があり、あくまでも警告レベルで弄ばれた程度だ。
それでも五和はサーシャに指一本触れる事も、近づく事すらもできず、一方的に痛めつけられた。
あの聖人である神裂ですらまともに戦えなかった相手だ。
はたして上条当麻とステイル、たった二人であの天使を倒せるのだろうか?

しかもあの時とは違う。あの天使は、本気で上条達を[ピーーー]つもりで戦うと思われる。
手加減をする理由も警告に留めておく理由もない。もはやそんな段階はとっくに過ぎてしまっている。

そしてもしも上条達が天使に負けたら、おそらくはソドムとゴモラの災害の再来か。

楽観できる事など、何一つとして無いのだ…


五和「大丈夫…ですよね。本当に…?」

マタイ「悲観する前に、お前もすべき事があるのだろう?」

五和「あっ、はい。そうでした」


思い出したかの様に五和は手渡されたルーンカードの束に目をやった。


マタイ「我々はアレに対して直接手を出す事はできない。だが、私にはローマ教皇として他の教徒達に命令できる事はある。
    例えば、このバチカンの警備を強化するという名目で、そのルーンをこの都市全体に張る事くらいならな」

五和「はい!よろしくお願いします!」



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