過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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366:1[sage]
2011/10/01(土) 19:20:13.00 ID:/Pz/V8UC0
サーシャ「そんな…はずは…」
ガブリエル「同じ天使なんだから、せめて五分五分の戦いはできて当然……だと高をくくっていたか?
だとしたら、お前は魔術の根本すら忘れてしまった様だな。それも知恵の実を失ったからなのかもしれんが、
まあもともとお前の体にあった知恵の実なんて殆ど虫食いでしかなかったし、
私がお前に憑依した時にはほぼ消えてしまったのだが」
サーシャ「やはり本物の天使には勝てないのですか…?これほどの力をもってしても…」
ガブリエル「そうじゃない、もっと簡単な話だ。周りを良く見ろ。ほら、こんなにも月が怪しく輝いているだろう」
月…?何を……
……!?
ガブリエル「そうだ、状況を確認する余裕すら無かったか?」
サーシャ「月、青、海…」
どこまでも深い海と夜の青が支配する紺色の世界。
そして漆黒の夜空に、怪しく輝く満月。
私はこの世界に似た場所を見た事がある。
ロシアで……そうだ、あの第三次世界大戦で、フィアンマによって召喚されたガブリエルが、
天体制御(アストロインハンド)によってこの世界と全く同じ光景に周囲の景色を変えてしまったではないか。
あの時は海ではなく雪原だったが、どちらも同じ水だし、大差はない。
月の守護者にして、水と青を司る大天使。
サーシャ「この世界そのものが、あなたに有利な様に作り変えられているという事ですか」
ガブリエル「魔術的な意味ではな。だがそれだけではない、お前は絶対に私には勝てない理由がある」
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