過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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396:1[sage]
2011/12/10(土) 13:07:50.05 ID:nVIjESd80
【上条サイド】
最初に、とある一つの疑問から。
上条当麻はなぜあの場で急に立ち止まったのか?
およそ今までの上条の行動パターンを考えれば、あの場で急に立ち止まるなんて事は考えられない。
“誰か”に「止まれ」とか「避けろ」とでも忠告されたのだろうか?
そう思う理由は、仮にあそこで上条当麻が立ち止まらなくてもこの作戦は失敗に終わっていた可能性があるからだ。
むしろあのまま立ち止まらずに突っ込んでいたら、右手だけでは済まなかっただろう。
イノケンティウスの様に上条当麻の体も真っ二つになっていたかもしれない。
だから結果として、上条当麻は救われたとも言える。
そして本題。
この作戦において、上条当麻の右手は絶対の核となる。
例えイノケンティウスが使えなくとも、いくらでも知恵を絞りだせばまだ他の方法を編み出す事はできる。
しかし、幻想殺しだけはこの作戦において絶対に欠けてはいけない要素だった。
それが今、目の前であっけなく切り落とされたのだ。
本来ならばそれは取り返しのつかないミスであり、力なく膝を崩し、両手を地面につけながら絶望するはずであった。
しかし、その光景を見ていたステイルには、その様な全てを投げだして諦めたかの様な姿勢は見られない。
かと言って、何かしらの打開策を抱いた希望に満ちた表情を彼はしていない。
あるのは、上条当麻が右腕を失った事に対する絶望でもなく、希望でもない。
困惑であった。
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