過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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398:1[sage]
2011/12/10(土) 13:12:17.89 ID:nVIjESd80
マタイ「ぐッ…!!!」
突然、マタイの体に激痛が走る。
五和「教皇様…?」
マタイ(強制詠唱(スペルインターセプト)か?……いや、そんなはずは……だとしたら)
現在、大聖堂の外に被害が及ばない様に、教皇は大聖堂の外側に強力な結界を張っており、
今もその結界は教皇の力によって継続している状態である。
その教皇の術式に無理やり介入して術式を変化、あるいは解除させようとしている者が居るという事は、
つまりこのローマ正教徒の中に裏切り者が居るという事になる。
しかし、ローマ教皇ほどの魔術師に対してそう簡単に術式介入を行える者が居るとは思えない。
居るとすれば、10万3000冊の魔道書を持つ禁書目録だけ…
マタイは五和が大事そうに背負っているインデックスに目をやった。
しかし、彼女はあの時以来ずっと気絶したままだ。
だとしたら、一体誰が……?
マタイ「ぐっ…ごほっ……!!!」
術式介入に体が耐えきれず、咳き込むと同時に血が吐き出された。
「教皇!? 一体何が起きているのですか!?」
「おい!誰か手当てを!!」
五和「わ…わたしに任せてください!」
マタイ「待て…まずい事になった……」
治療をしようとした五和を遮る。
マタイ「今すぐにこの場から離脱しろ………結界が……崩れる……」
直後、ガラスを砕いた様な音が大聖堂の方角から響いた。
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