過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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58:1[saga]
2011/02/12(土) 20:27:25.50 ID:vQio53aR0
ヴィリアン「お姉様、ここは私にお任せください」

キャーリサ「やめろヴィリアン。相手は言葉の通じない猛獣だ。お前には危険過ぎる」

ヴィリアン「いいえお姉さま。例え言葉が通じなくとも、心で通じ合う事が出来るはずです」


好き勝手言ってくれる。失礼だ。あれですか?王家にあらずんば人にあらずと言いたいのですか?
所詮は傲慢な貴族か。汚らわしい下流の庶民など人間ではないと言うのか。


オルソラ「いえ、たぶんそういう意味ではないのでございますよ」

サーシャ「フシャーッ!!」


ヴィリアン「はじめまして、サーシャさん。私はヴィリアンです」

サーシャ「ぐるるるる」


ヴィリアンはニコニコと微笑みながら、私に手を差し出してきた。
それでも唸る私。いい加減にしろよこの猛獣。


ヴィリアン「さあ、おいで」

サーシャ「シャーッ」ガブッ!!


噛んだ。一級の大理石の彫像の様に繊細で美しい手を、噛みちぎる様な勢いで噛んだ。




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