過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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6:1[sage]
2011/02/04(金) 03:29:55.47 ID:zZ+VgYdy0
サーシャ「……」ぱちぱち(まばたき)
見慣れた天井、感じ慣れた冬の朝の冷たい空気。
古典的な方法ではあったが、どうやら成功したらしい。
まったく冗談ではない。行き遅れの分際で図々しく人の夢にまで出演するなど。
むしろ逆に出演料を払ってほしいものだ。
キャーリサ「おはようサーシャ・クロイツェフ」ぎゅううっ!
サーシャ「………」
まったく冗談ではない。夢どころか、朝起きたら王女が同じベッドで寝ていて、
なぜか自分の頬を抓っている現実など。
サーシャ「第一の質問ですが、なぜあなたは私のほっぺを抓っているのですか?」
キャーリサ「お前が引っ張れと言ったんだろーが」
サーシャ「第二の質問ですが、なぜあなたは私のベッドの中に潜り込んでいるのですか?」
キャーリサ「お前の寝顔が可愛くて辛抱たまらなかった」
サーシャ「第三の質問ですが」
キャーリサ「なんだいマイハニー」
サーシャ「イッペンシンデミル?」
ドゴォン!! ォァァアアァアッー!
私はあらん限りの力で王女を蹴飛ばした。
身体能力が高いというのはこういう時に得をする。
王女は壁に激突して泡を吹いているが、まあ死にはしないだろう。
これくらいで死ぬのなら、あの時あんなにも苦労はしなかったはずだ。
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