過去ログ - 上条「時間封鎖、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 上条「時間封鎖、ね」

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444:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/12(土) 11:23:43.48 ID:CUEujUfAO
乙、どんな終わりを迎えるやら

445:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:45:44.95 ID:JmSjLlxCo
投下
これで終わり

446:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:46:13.73 ID:JmSjLlxCo

　目が醒める瞬間――。

　彼が自分の身体の感覚を取り戻すまで、ひどく時間がかかった。やっとのことで取り戻した手足を動かして、しばらく感覚に浸る。
　

以下略

447:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:47:10.38 ID:JmSjLlxCo

　彼は自らのしたことをすべて思い出すことができた。

　けれど、なぜか、自分がついさっきまで何をしていたかという記憶だけが、すっぽりと抜け落ちていた。

以下略

448:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:47:37.16 ID:JmSjLlxCo

(いい加減つかれただろう。もう休んでもかまわない。おまえは十分よくやったさ)

　良くやった？　彼の頭がその言葉を反芻する。

以下略

449:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:48:04.61 ID:JmSjLlxCo

(何も罪悪感に縛られることなんてない。夢は夢だし、現実は現実だ。かといって現実が真実とは限らない。
　おまえがここを現実と呼べば、他のことはすべて――夢でしかなくなるんだ)

　だからなんだよ。

以下略

450:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:48:38.14 ID:JmSjLlxCo

　耳元で囁くような声ではなく、空間に響くような声で、這い寄る混沌が言葉を吐いた。

「なんでかなあ……。せっかく望み通りにしてやったのに」

以下略

451:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:49:05.23 ID:JmSjLlxCo

「分かってんだよ」

「何がだよ。何も分かってねえじゃねえかこのクソガキ。てめえふざけてんじゃねえよ。俺の苦労無視しやがって」

以下略

452:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:49:33.45 ID:JmSjLlxCo

「今までありがとう。もうホントに良いから。帰って良いから。
　あとおまえが持ってきた、あのなんかよく分かんない力みたいなのも持ってってくれる？
　アレがあるとすごい混乱するから。ホントに」

以下略

453:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:50:05.69 ID:JmSjLlxCo

「でも、その後のことは責任を持てないよ。俺がしたことは時間封鎖を与えたことだけだから、あの衝動は最初からおまえのものだ」

　上条はそのことを、充分すぎるくらいに理解していた。

以下略

454:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 22:50:33.18 ID:JmSjLlxCo

　上条の望みはすなわち――「それはいつまで？」ということだ。

　結局のところ、今がどれだけ幸福でも、いずれそれらは失われてしまう。

以下略

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