10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/06(日) 19:59:16.56 ID:pQ8U3muAO
――その時、涼宮ハルヒの過去を思わぬ形で突きつけられた俺は……
ただ――嬉しかった。
自分の知らない涼宮ハルヒを知っている人間が居る、東中の奴はクラス中に結構な数が居て俺が知らない涼宮ハルヒを見て、涼宮ハルヒと話していた。
それが悔しくないと言えば嘘になる。しかし谷口は知らない、いや谷口以外の奴も俺以外は知る筈がないのだ、涼宮ハルヒがまだ諦めてはいないことを。
俺は知っている俺だけが知っている涼宮ハルヒの『今』それは俺が知らず谷口達が知る『過去』に比べ何千倍の意義があるものだ。
涼宮ハルヒはそのポジティブだった自分を失っても『非日常』を捨ててはいなくて……一緒に探せるのは俺一人だという事実が――俺にはたまらなく嬉しい。胸が高鳴る、そうコレこそがハルヒと俺が共有した一番最初の二人だけの秘密だったのだ。
「キョン、キョン!貴様戻ってこんか!」
「ぬわ!なんだ谷口どうした?」
「貴様、人が話しているにも関わらず……まあ良い我が言いたいことは一つだ涼宮に関わるな。以上だ」
谷口悪い、多分それ無理だわ。
かくして俺は今日も涼宮ハルヒに話しかけている。
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