110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/13(日) 03:02:18.64 ID:tKFe3RyAO
もしかして長門なりのジョークなのかもと少しばかり疑っていたが、長門は本当に駅前公園のベンチに座っていた。
「只今七時十分、十分の遅刻だなキョン」
長門よ、愛用のママチャリの寿命を二ヶ月は縮めて目的地の光陽園駅前公園に着いた俺に対してその言葉は些か冷た過ぎるんじゃないか?
「お前な、待ち合わせの呼び出しなら暇なときに開けとか言うなよ。言ってくれてればもっと早くこれたんだ」
俺の当然の抗議を長門はクククと笑っただけであしらい。
「そこは微妙な乙女心という奴さ、君はもう手紙を見ただろうか? それともまだ開いてもいないだろうか? 開いたとしても栞に気づかないのではないか? いや栞に気付いても彼は来てくれないかもしれない。………と、まあこんな風に揺れる自分自身の内心を楽しんでいたわけだよ」
それのどこが楽しいのか俺には理解できん。
「そうかな? 自分で言うのもあれだが、アレコレ思い描きながら一人ベンチに座り君を待ち続ける僕はかなり可愛らしく見えたのではないかと思うよ?」
悪いな長門、俺は過去の教訓から自分で自分を可愛いって言う女性は信用しないことにしてるんだ。
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