過去ログ - ハルヒ「鬱だ、死のう」
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112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/13(日) 03:06:36.73 ID:tKFe3RyAO
 そのまま長門は一言も口をきかないままエレベーターに乗り込み、行き先のフロアを指定する。七階に参りまーす。

「あのさ、俺たちはどこに行こうとしてるんだ?」

 相も変わらず無表情で数字盤を凝視する長門に沈黙に堪えられなくなり声をかこてみる。

「ああ、そういえば言っていなかったね、僕の家だ」
 ……ちょっと待て。

「安心したまえ、僕以外は誰もいない」

 ますますちょっと待て。

「えと……ご家族はお出かけ中か?」

「いや、最初から僕一人だ、複雑な事情があってね」

 そりゃ高校に上がったばかりの女の子がこんな高そうな分譲マンションに一人暮らしなんて、複雑な事情もあるんだろうが、……ここは長門の家族といきなり顔合わせするハメにならなかったことに胸をなでおろすべきか長門と二人きりという状況に更に緊張すべきか悩むところだ。


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