144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/15(火) 02:18:44.72 ID:+052ZmUAO
会話を交わしていてもニコリともせず、ずっとしかめっ面を続ける古泉の後をついていくのはさすがの俺でも少し苦痛だった。
ところでどんどん人気のない方に向かっているのはどういうわけだ?
「この辺りでいいか……あまりコソコソし過ぎても不自然だからな」
そう言って古泉が足を止めたのは常時施錠された屋上への扉に向かう階段の踊り場だった。
屋上へのドアが常に施錠されている関係上、四階より上の階段はほとんど物置と化している。
でかいカンバスやら壊れかけたイーゼルやら鼻のかけた不細工なマルス像やらが積み上げられていて、狭くて薄暗い。
こんなところに呼び出してどうするつもりだ?
まさかカツアゲか?
「何をした?」
「したって何を?」
ほとんどおうむ返しになってしまったがそれぐらい古泉の言葉は唐突で理解し難いものだった。
「お前が首ったけな涼宮さんだ。最近は安定してきたというのに昨日の夜から急にこの有り様だ。私が推察するに部室の施錠について電話した際になにかあったようだな」
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