過去ログ - ハルヒ「鬱だ、死のう」
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79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/09(水) 23:52:33.52 ID:F8iEhw/AO
「なるほどな。で用件はなんだ?」

 用件がなきゃ呼んじゃいけない? とか言ってくんないもんかな。

「うん、キョンも気が付いてると思うけど有希とみくるちゃんのこと」

 やっぱり言ってはくれなかった。別に良いけどな俺は強い子だから。

「まあな」

「それで今日いい機会だったから有希に訊いてみたの」

「なんと、お前もか」

「もってことはキョンも?」

「ああ、朝比奈さんに長門との関係について訊いてみた」

「うわっ! なんか偶然だね」

 その時俺の脳に過去に見たとある光景が浮かびあがってきた。

 ちょっと前の話だが別々に出かけていた親父とお袋がなんとく食べたくなったからという理由で偶然にも同じ店の同じ菓子を買って帰ってきた事があった。

 以前からしばしばそんな事はあったのだが「やっぱり夫婦ね、変な所で気が合うわ」とかお袋が言って親父も照れた様に笑っていた、そんな光景だ。

 いや、本当に深い意味はない。って俺は誰に言い訳しているんだ?

 なんか今日の俺は妄想力逞しいな。

「ねえ? キョン聞いてる?」

「――悪いちょっと考え事してた」

「あ、ごめん。キョンが重大かつ深淵な思索に耽っているのをあたしごときが……」

「いやいや、本当にどうでもいい事だから話を先に進めてくれ」

「そうなの? とにかくあたしは有希にみくるちゃんと何かあるの?って訊いてみたんだけど」

 俺が朝比奈さんにした質問と同じだな、それに長門がなんと答えたのかには興味がある。

「有希が言うには『僕自身は彼女が決して嫌いではないし彼女もそれは同様だろう。しかしながら彼女に対して僕が若干の苦手意識を抱いているのは確かだ、おそらく彼女は僕が自身を苦手に感じている事に気付いて気を使っているのだろうね』だって」

 なんですと?

 それじゃあ朝比奈さんと言ってる事が正反対じゃないか。
「そうなの?」

「ああ、朝比奈さんが言うには苦手意識を相手に感じているのは自分で長門は気を使っているだけだって」

 一体全体長門はどういう理屈で朝比奈さんに苦手意識を持っているってんだ?

 俺が率直な疑問をぶつけるとハルヒは巧みに自分と長門の声色を分けて説明してくれた。


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