194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/10(木) 22:12:57.41 ID:Szo4tVt8o
― 麦野サイド
麦野(あーあ、バタバタとみっともなく逃げちゃって)
一方通行と御坂の二人が慌しく逃げていくのを尻目に、麦野はまるで散歩でも楽しむかのうように
のんびりと校庭を歩いていた。それはしかし、ルールを理解していないわけでも、観念したわけでもない。
ただ彼女には、「アイテムの連中が自分を捕まえるはずが無い」という確信にも似た自信があった。
『アイテム』はただの仲良しグループとは違う。勿論、仲が悪いわけではなく
暇な時にファミレスに集まって丸一日雑談で潰したりする程度には仲が良いのだが
そんな甘ったれた絆だけで成り立つほど、『暗部組織』というものは温くない。
構成員の根底にあるのは、本能レベルで刷り込まれたレベル5『第四位』である麦野への絶対的な恐怖。
その恐怖を克服し自分に歯向かうことなど有り得ないだろう、麦野はそう考えている。
それ故、彼女は鬼に追いつかれても些かも余裕の態度を崩さず、逃げようとすらしなかった。
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