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2011/05/15(日) 22:50:10.49 ID:whgE8UpAO
◇
救急車に向かって大きく手を振りながら、男は呟く。
「あんな子でも刃物を持ち歩くんだな」
「物騒な世の中になったもんだよ。なあ、カルネ」
問いかけた相手は目を固く閉じたまま。
手を下ろし、男は続ける。
「……きっと、あれを心の支えにしてんだろうな」
「『ナイフがあるから何も怖くない』って暗示かけてんだ」
「昔の俺みたいだよ」
「彼女はおそらく目の色、俺は家族関係」
「何か支えがないと死んでしまうんだよな」
「――多分、先輩にとっての支えはお前だよ」
少し悲しげに。
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