過去ログ - 僕「探偵ごっこ」
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13:>>1[sage]
2011/02/07(月) 23:25:33.26 ID:cwlmwiBAO

ドアを開ける。
昨日の刑事さんと、同僚っぽい人がセットで立っていた。
同僚っぽい人がむさい。女の刑事さんっていないんだろうか。

「朝早くにすまない。…もしかして寝起きか?」
あれ、寝癖ついてたかな。
違うそうじゃない。寝間着だった。いやだ恥ずかしい。

「いいえ。すでに起きてたので」
「そうか。じゃ早速だが」

言葉通りに、早速写真を取り出して僕に見せる。
にこやかに長い髪の女の人が笑っていた。背景からしてパーティーか何かで撮った写真らしい。

「彼女と面識は?道であっただとかでもいい」
「多分ないです。…もしかして、昨日の人ですか?」
「いいや」

刑事さんは首を横にふった。

「あの後起こった、二番目の被害者だ」
「…一夜で、二人も?」
「そう」

刑事さんも昨日よりやつれてるようだった。横の人はくっきり隈が出来ている。
非常事態…なんだな、やっぱり。
交通事故も月一回程度の田舎町だから、いきなりこんな事件が起きててんてこ舞いなんだろう。
写真の女の人も、まさか自分が死ぬとは思わなかっただろうな。

「協力ありがとう。気をつけて」
「ど、どうもです」

昨日と同じような事をいわれ、ちゃんと返答できないままその背中を見送る。
結局同僚っぽい人はなんだったんだろう。
こっちの反応を見る係の人だったりして。ありそうだ。

話を聞いてみると、あまり行って欲しくない方向に転がっていってるなあ。
ニュースを見ないと分からないけど、これは金目目的の殺人なのかな。
強盗で殺されたら報われないよなあ。
なんて、人事のように考えつつ部屋に戻る。人事だけど。

「しかし……お腹すいた」

…薄情薄弱だよな、僕。


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