3:1[sage]
2011/02/07(月) 00:56:16.99 ID:cwlmwiBAO
一応良識のある市民のため、警察に通報をした。
そして今は、
「…と、ここまでですが…」
第一発見者だからなのか取調室で事情聴取を受けていた。
思ったより広い。取調室にも何パターンかあったりするのかな。わからないけど。
僕が一連の流れを話終えると、書記の人が走らすペンの音のみが部屋に響く。
目前に座る刑事さんは僕を何かを探るように見続けて、ふいと反らした。
なんだったんだ今の。後の伏線なのか。
「昔、死体見たことでもあるのか?」
「ほえ?」
「いや、対応に慣れきっていたから。いやなら答えなくて良いが」
「…ありましたね」
これ以上は言いたくないから言わなくていいか。
手に視線を落とした。
緊張のため指いじくってたら血が出てきてた。
皿洗いするとき痛みそうだ。絆創膏貼らなきゃ。
「時間をとって悪かった。後日また君の家へ聞きに行くと思う」
あ、これで終わりってわけじゃないのか。
まあそうだよな。ドラマでも何回か訪ねてるし。
「あ。あの、カツ丼とかって本当に出されるんですか?」
疑問に思っていたことを聞いてみる。
刑事さんがそれまでの固い表情を一瞬崩した。きょとんという感じに。
次の瞬間にはまた元に戻っていた。いや、頬が心持ち上がっている。
「あれ、都市伝説だから」
「あ、そうなんですか」
都市伝説なんだ。
じゃあ僕が食ったのは時間だけか、なんて。
全然面白くねえなこれ。
145Res/75.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。