95:>>1[sage]
2011/05/09(月) 23:55:52.53 ID:1ssOZa2AO
しばらく悶えるおじさんを見て目を離しても大丈夫だと思ったのか、少女は僕のそばに寄ってきた。
「あの、君の、名前は?」
なんだかんだで助けてもらったこの少女に、名前ぐらいは聞いてもいいだろう。
……冥土の土産となりかけてるけど。
だから拒絶されるのを覚悟で聞いてみた。
「シアン」
あれ、あっさり答えてくれた。
拍子抜け。
「…僕は、カルネ」
「そうか。よろしく」
「うん、よろし――」
いきなりがくん、と身体から力が抜けて地面に倒れ込んだ。
「だ、大丈夫か!?」
少女…シアンちゃんの声が遠い。
耳に何か膜が貼られたような。
そろそろ本格的にヤバイ。
さっきから何度も思ってるけどヤバイ。
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