626:『究極生物編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/10(木) 21:28:38.63 ID:PGKyv2zo0
土御門「そうやッ!これはあくまで『妨害』やッ!」
土御門「他の連中はともかく…『第二位』は殺すなって指令だッ!」
チョコラータ「フム…『第二位』…『カキネテートク』だったかな?」
チョコラータ「つまり彼以外は…どう扱ってもイイって事だね?」
土御門「ああ…そうだ…アレイスターは特に指示は出していない」
土御門「つまり、俺達の自由裁量だと言う事だ」
土御門「(ゲス野郎め…)」
土御門は思わず、サングラスの下で目を思わず嫌悪で細めていた。
土御門も『暗部』と『魔術世界』の『二足草鞋』であり、
その過程で『人を人と思わぬ研究者』や『外道の魔術師』などゴマンと見て来たが、
ここまでの思わず嫌悪してしまうほどの『ゲス』に出会ったのは初めてであった。
このチョコラータが『暗部』の立場を最大限に利用し、
捕らえた『諜報員』や『離反者』を『拷問』や『人体実験』の『材料』にしているのは有名な話だ。
それも、何らかの『研究目的』がある訳で無く、ただ『苦痛』と『死』を観察する、その為だけにだ。
―――しかし、途方も無い『ゲス野郎』であると同時に、この男は実に『有能』だ。
―――そこだけは、土御門も認めざるを得ない
土御門「それで、まずはこれからだが」
土御門「今回の騒動の発端となった『新生物進化実験』の連中と」
土御門「対『カモッラ』についての段取りを決める」
土御門「表にバンが停めてある。乗り込んでくれ」
土御門に言われて、『マージナル』はぞろぞろと集合地から出て行く。
そして、最後に出て行こうとした男…中東風のフードの男が、
そのフードの下の色の黒い顔で、土御門の方を見た。
土御門「何だ…『アヴドゥル』…何か聞きたい事でも?」
フードの男「いや…何でも無い」
『アヴドゥル』と呼ばれたフードの男は、
そのまま何も言わずに、先に行った3人の後を追った。
その両手は肘まである黒い手袋に包まれているが、その肘より先は両手とも『義手』だった筈だ。
土御門「………」
彼の名前は『モハメド=アヴドゥル』。
アレイスターが何処からか拾って来た『スタンド使い』で、
何でも『記憶喪失』で自分の名前と、自分が『スタンド使い』であった事以外、
殆ど何も覚えておらず、どんな理由で、その両腕を失ったのかは、当の本人も知らない。
―――彼もまた、ウェザーと同様に失われた『記憶』と
―――行く当ても無く、重傷を負っていた自分を助けてくれた『アレイスター』の恩に報いる為に
―――自ら『暗部』に堕ちた『スタンド使い』であった。
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