791:番外編5:とある間諜の猛龍過江 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/11(金) 12:52:12.02 ID:k7swOtwY0
大統領「フム…私の言っている事を正しく認識しているようだな」
大統領「まだ話せるほどでは無い様だが…確実に『回復』してきている…と言う事か」
大統領はその顎に手をやりながら、しげしげと土御門の顔を無遠慮に覗きこんで来る。
それに対して土御門は、ただ目を動かして睨みつける事しか出来ない。
土御門「(――――クソッ!?何だ!?どういうことだ!?)」
土御門「(何故この男が…何故こんな男が…俺の目の前なんかに居るんだ!?)」
土御門「(――――何だ…何がどうなっているんだ!?)」
土御門「(そもそも…何でオレはこんな所に…)」
突然の、余りに突然の余りに予想外の超重要人物の登場に、
流石の土御門も取り乱し、必死に自分がどうしてこんな状況にあるかを思い出そうとする。
土御門「(――――そうだ『流砂』だ…)」
土御門「(思いだした…『流砂』だ…突然だ…あんまりにも突然に…何の前触れも無く発生した『流砂』…)」
土御門「(アレにオレは…追手もろとも飲みこまれて…それで…)」
大統領「『68名』…」
突如、大統領が土御門が告げた数字に、
土御門は何の事か解ら無い…とった感情を込めながら大統領を瞳だけ動かして見る。
大統領「君を追跡していた我が合衆国の名誉あるオフィサー諸君の数であり…そして」
大統領「『あの場所』で『殉職』した人間の数だ…」
土御門「――――――ッ!?」
大統領「私の言っている意味が理解できた様だな…」
大統領「そうだ…君達が巻き込まれた『流砂』…」
大統領「あれによって装備も潤沢だった私の部下達だけが死に…」
大統領「追い詰められ、ジリ貧だった君『だけ』が生き残った…」
大統領「何故…そうなったのか…私はその『理由』を知っている」
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一個人が発する事の許されるとは思えぬ、何とも言えぬ威圧感を、
土御門へと浴びせながら、大統領は言葉を続ける。
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