過去ログ - 上条「約束したよな?例え地獄の底でも、お前を ――― 」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 23:07:29.04 ID:KIdD8Hyc0


一方通行の言葉に手が止まる。

力が抜けた右手を下ろしたのと入れ替わるように、一方通行の右手が振り上がる。

違うのは、一方通行の拳は止まることなく真っ直ぐ俺の顔を殴りつけた。

不意打ちで、歯を食い縛ることも出来ずに俺は転がる。

見上げると、さっきまでの馬鹿にした笑いの代わりに、失望したような顔の一方通行がいた。

「テメェはもうちっとこンな時は腹括るヤツだと思ってたンだがなァ…」

舌打ち。一方通行はエントランスにパスワードを入れると俺を手招きする。

冷たい眼差しに、俺は何も言えずに大人しく従う。

一方通行の部屋は15階だった。

カードキーを差し込むと、ドアを開ける、と同時にスパイスの香りがした。

俺の部屋が五つは入りそうな部屋中に充満しているスパイスの香り。

カレーの匂い……そうか……

俺は自分の馬鹿さ加減に気付いた。

インデックスの指の絆創膏。

疚しいことじゃない、何か嬉しいことを秘密にするような悪戯っ子のような笑み。

スーパーで買い物。

ヒントはいっぱいあったんじゃないか。

俺の目も頭も全然仕事をしてないみたいだ。




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