過去ログ - TV 「ねことあひるが力を合わせて」
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141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/19(土) 20:55:27.24 ID:TeLbiXuJo
木山 「………………」 (行ってしまった、か。結局言えずじまいだったな)

木山 (固有能力名 『幸福御手』 ……一部の動物との意志の疎通を可能とする、『特殊感応』)

木山 (彼の脳波がプリセットされている二体の個体がいる場合には、安定的な能力の行使が可能)

木山 (そしてネコやアヒルの個体数……いや、一定領域下における密度が高まった場合には、レベル2の枠を超える)

木山 (……ネコとアヒルがいない状況で能力を使用した場合、一度暴走の経験あり……)

木山 (……なるほど。動物たちが彼の能力にセービングをかけているのか)

木山 (だから彼単体での能力行使には、それ相応のリスクを伴う)

木山 (ネコやアヒルを介せば、人間との脳波のリンクを形成することも可能……)

木山 (一度は、大規模な脳波のネットワークを形成し、全ての人間と動物の間での会話を可能とした)

木山 (……まさかとは思うが……これは……) フルフル (……いや、やはり彼に伝えるべきではないな)

木山 (ただでさえ能力の過渡期に入っている彼に、余計な情報を与えたくはない)

枝先 「春生先生? どうかしたの?」

木山 「ああ……いや、何でもないよ」

木山 「そろそろお昼の準備をしようじゃないか。春上くんも食べていくだろう?」

春上 「はいなの!」 タッ 「絆理ちゃん! 私もお料理手伝うの!」

枝先 「うん! みんなで一緒に美味しいの作ろうねっ!」

木山 「………………」 (『幸福御手』 ……これは、一歩間違えれば、相手の脳波を掌握しうる最悪の能力となる)

木山 (『感応』 ではなく 『念話』 としての特性が強い現状ではそんなことはあり得ないだろうが……)

木山 (対象の記憶も、想いも、信念も、何もかもをまとめて消し去ってしまうことも、理論上は不可能ではない)

木山 (……考えすぎか。少なくとも、彼はそんな能力の使い方は望まないだろうしな)

枝先 「? 先生も、ほら」 スッ 「行こ?」 ニコッ

木山 「ん……ああ、行こう」 ギュッ

木山 (……大丈夫。私にこの子たちがいるように、彼にも、風紀委員の仲間がいるのだから)


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