過去ログ - TV 「ねことあひるが力を合わせて」
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370:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/05(火) 20:55:35.18 ID:bSd9vOaPo
………………

座標破壊 「………………」

白井 「………………」

 似通った性質を持つ二人の能力者の対峙。

 それは即ち、一瞬でも気を許せば敗北するという事実を示していた。

 実際に戦っているわけではない。

 しかし水面下ではお互いの動きを注視し、相手の隙を探り合う戦いが続いていた。

白井 「………………」

座標破壊 「………………」

 お互いに何度かの攻防はあった。

 白井黒子が手元のガレキを座標破壊の頭上に飛ばし、座標破壊がそれを回避する。

 座標破壊が白井黒子の位置座標を歪ませ、白井黒子がそれをテレポートで回避する。

 お互いに決定打どころか、かすり傷ひとつ負わせることすらできていなかった。

座標破壊 「……ふん。さすがはテレポーター。こちらの手の内はお見通しか」

白井 「と、いうよりは、わたくしたちの能力が相互干渉を起こしているのですわね」

 隙を見せたフリをするため、はたまた相手に隙を作らせるため。

 11次元絶対座標に直接干渉することができる希有な能力者たちが口を開く。

座標破壊 「AIM拡散力場の影響か……なるほどな」

白井 「ええ。わたくしたちはお互いに似通った能力の持ち主ですもの」

座標破壊 「“なんとなく” の回避ができるってことか……」

座標破壊 「……しかし、そんな悠長に構えていていいのか?」

白井 「何がですの?」

座標破壊 「あっちの風紀委員、戦闘向きじゃないだろう? それに 『体晶』 の影響も残っている」

白井 「………………」

座標破壊 「……死ぬぞ?」

白井 「………………」

クスッ

座標破壊 「……?」

白井 「……何を言っているのやら。あの方は風紀委員ですのよ?」

白井 「あなた方のようなゴロツキに負けはしませんの」

座標破壊 「ふぅん……」

ニヤリ

座標破壊 「だが、今まさにやられそうだが?」

白井 「………………」


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