過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/03/19(土) 03:01:40.67 ID:UWFe7Z5Yo
 相手が銃を出して来た以上、こちらが丸腰になる事は好ましくない。
 撃たれる事は無いだろうが、抵抗出来ずに捕まってしまう。
 そうなれば、俺は公然わいせつ罪で――。

 少年鑑別所へ送られる。
 そこに待つのは荒くれ者達との喧嘩の日々。
 荒む心、生傷の絶えない身体。
 出口の無い暗闇に閉ざされた俺。
 そんな中、俺はある男との出会いを契機に――。
 ボクサーとして生きて行く道を見出すのだった。
 ……。

兄「ヤダァ! ボクサーになんかならないもん!!」

警官「なっ、なんの話だっ!?」

兄「いや、俺にもちょっと分からん……」

警官「訳の分からない事を抜かすな!!」

 むぅ。
 不味いな。
 逃げ出すってのも、怖い。
 日本の警察は早々発砲しないだろうが……。
 銃の生み出す威圧感は俺の足を棒にするには充分だ。

兄「……」

警官「……」

 一触即発の空気が――。

?「ヒヒーンヒンヒンヒンッ!!」

 流れていた様な気がするが、俺たちは同時に珍妙な叫びの上がった方向を向いた。
 その鳴き声は何だか妙に可愛らしく、俺は脳内で『いつか彼女が出来たらしたい事リスト』にお馬さんごっこと付け足した。
 ……それはともかく、そこに居たのは馬の顔を模した被り物で、素顔を隠した謎の人物だった。

警官「なっ、何者だ!?」

兄「……」

 顔はともかく、下は見覚えのあるスーツだな……。


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