過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/03/23(水) 23:15:54.63 ID:eXS2qXRAO
兄「ひょっとして、探偵さんか?」

 返事は聞き慣れた声で。

馬面「違うぞ」

兄「……せめて服も変えようぜ?」

 その馬面だけで、正体を隠せると思った貴女の頭が心配です。
 一応、俺の雇い主だし。
 そんな俺を余所に、探偵さんは謎の馬面として話を続ける

馬面「私はこのモリモトシティを救う正義のヒーロー、ホースマンだっ!」

 シティじゃないだろ。森本町なのだから。
 まあ、突っ込みたい所は他にもあるしな……。
 もちろん一番突っ込みたいのは、卑猥な穴だが。
 等と考えていると、警官が声を上げた。

警官「まさか、共犯者か!?」

 慌ただしく、俺と探偵さんへ、交互に銃を向ける。
 正直、俺に向く度にビビっているが、探偵さんは平気そうだ。
 ひょっとしたら、顔は強張っているかも知れないが、馬面に寄り、確認は出来ない。
 だが、彼女を巻き込むのは本意では無い。
 どんな死線も、てぃんてぃん一本でくぐり抜ける。
 そういう男に、俺はなりたい。
 俺は静かに深く、息を吸い、そして叫ぶ。

兄「彼女は関係ない!!」

警官「……」

 俺に向かい銃口が止まる。
 す、少しちびってしまった。
 緊張状態からの疲労故か、警官の目が据わっている。
 これじゃあ何時、ぶっ放して来るか分からん。
 いや、弱気になるな、俺!!

兄「さぁ、危ないから離れているんだ!」

馬面「そいつに耳を貸すな! 私とその男は大いに関係ある!」

 ……俺の決意とは何だったのか。
 銃口が再び、探偵さんへ。
 どういうつもりなのか、と彼女を見る。
 特に策がある様には見えない。
 ポケットに手を入れて、突っ立っているだけだ。

警官「ふ、二人共、抵抗を止めて、手を頭に乗せてその場に跪け!!」

 ……どうやら、ここまでの様だ。
 俺は観念し、手を頭へ、そして、探偵さんへ目配せする。
 もう諦めよう、と。
 だが――。


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