過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/03/26(土) 04:49:09.06 ID:zt0xOMzRo
〜番外編・昔話と名付け親、その4〜

 うん、大事にするよ。
 その石をポケットにしまうと、妹は嬉しさの余りか、小躍りを始めた。
 やった、やった、やった、やった、と。
 俺は満足げにその様子を眺めていたが、やがて思い出す。
 長く外に居れば、それだけ母親の怒りが増すであろう事を。
 そろそろ帰るぞ、と声をかけると、妹の小躍りはピタッと止まった。
 ほら、と、少し離れた位置に立つ妹に手を差し出す。
 妹はその場でじっと俺を見ていた。
 もう一度、手を差し出す動作をする俺。
 だが、妹はその手を取らず、口を開いた。
「ありがとう、お兄ちゃん……あ、あとね?」
 続いた言葉は満面の笑みで。
 俺の心を満たすに相応しい言葉。

「お兄ちゃん大助……」

雲子「え?」

兄「そう、俺の名前、大助だったらしい」

雲子「そ、そうなの? 初耳だけど?」

 そりゃそうだ。
 だいすき、と、だいすけ、を掛けたつまんねーギャグを作者が言いたかっただけで決まった設定だし。

兄「……はあ、そろそろ帰るか」

雲子「あ、待ちなさいよ! 私も帰るわよ!」


 おわれ。

〜番外編・昔話と名付け親、終わり〜


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