過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/03/31(木) 03:31:35.94 ID:eN5z0qxOo
〜番外編・が多くてごめんね、その2〜

雲子「んー……」

 と、親指を唇に当てて考え込んでいる様だったが、やがてぽつぽつと雲子が語り出す。

雲子「不名誉ながら、こいつの幼馴染ね」
 
 緩い釣り目で俺を流し見る。

雲子「それから、制服を見れば分かると思うけど、山村さんと、この子とは同じ高校ね」

 ちなみに、雲子だけが制服を着ている。
 占い師はマントで、その下は不明だ。
 山村さんは、上品そうな薄青色のブラウスに、白いズボンだ。

山村「うん、そう言えばすれ違った事あるかも」

雲子「私も山村さんの事は知ってるわ。美人で有名だものね」

 俺を睨むなよ!

雲子「あなたとは、校門であったわよね?」

占師「は、はひっ!」

 突如話を振られて素っ頓狂な声を出す占い師。

占師「そっ、その節は、大変、お、お世話に……」

 何とか絞り出した、その受け答えは間違ってるぞ。
 俺のおてぃんてぃんを箸でどうこう言う話だった上に、何一つ世話になってねえよ。

探偵「なんだ、みんな少なからず、面識があるのか」

山村「あ……探偵さん! あの時はお世話になりました」

 深々と頭を下げる山村さん。
 こっちは正解だな。
 あれ? そう言えば、探偵さんと占い師は小さい頃からの中だって聞いてるな。
 実際には二人が話してる姿すら見ていないが、探偵さんに俺を紹介したのは、占い師だしな。
 って事は。
 占い師と山村さん、探偵さんと、雲子が初対面か。
 俺はいそいそとスケッチブックに文字を書く。
「探偵さん、占い師の分も含めて、自己紹介を!!」

探偵「ええと、私は探偵だ。こっちは……占い師……見習い? かな」

 それ、紹介になってないぞ……。
 呆れながら、俺は次の文字を書く。
「なんかグダグダなんで、俺がまとめるぜ!」

探偵「そうしてくれ、こういうのは苦手だ」

 そう言う探偵さんが、左端、続いて占い師、山村さん、雲子だ。
 その順に則して、俺は簡潔に彼女達の情報をまとめて、提示する。
「貧乳、無乳、乳、巨乳」
 うむうむ。

雲子「なによそれ! 胸の事だけじゃない!」

 と、言いつつも巨乳なので、まんざらでも無さそうだ。

山村「乳……って?」

 巨乳と貧乳の間が分からんかったのじゃ。

探偵「……」

占師「……」

 この二人は黙って見つめ合って……いや、互いに胸元を見ているな。
 と、思いきや、探偵さんが小さく笑みを浮かべる。

占師「!?」

 それはどこか、嘲笑めいた、勝者の笑みだ。
 占い師が、半泣きになってこっちを見る。
 や、やめろ、俺が悪い見たいじゃないかっ。


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