過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/04/17(日) 05:19:36.74 ID:EMJj3+2AO
兄「つまんなーい、プンプン(裏声)」

 ……。
 やべえ。
 ……つまらない上に虚しくなってきた。

 こうなったらもう、――でいこう。
 しかし、奴らの砦は小さいが故に隙がない。
 その上、策を立てる時間もない。
 やれる事はただ一つ。

兄「正面突破だ」

 生唾を一つ飲み込み、新世界の門の前へ。

探偵「三つ揃えば団子っ、団子、二つだけだとタマキンっ、タマキン♪」

占師「その……下品な歌は止めてくれないか」

探偵「なんだ、昔は良く、一緒に風呂で歌ったじゃないか」

占師「いや、そういう事じゃなくて……」

 良し、俺の気配には気付いていない様だな。
 いや、別に気付かれても良いのか。
 何故なら……。

兄「バババーン」

 正面突破だからだ。
 ……。
 勢い良く、風呂の戸を開けたのだが、無反応。
 人間と言うのはとっさの事には反応出来ないのか。
 ちなみに、直視はしていない。
僅かな理性と良心からだ。
 視界の端には色々と、素敵な物が移っているがな。
 とにかく、作戦を遂行しよう。

兄「なっ、なんと!?」

 俺は大げさに驚いて見せる。

兄「水を被ると、幼児になっちゃうおかしな体質だったのか!?」

 二、三度のまばたきの後、俺の言葉を理解した。

占師「元々こういう体だっ!!」

探偵「裸を見られた事は良いのか?」

占師「……」

兄「おい、スケベな悪戯でからかいたかっただけなのに……」

占師「バ……バカーっ!!」

兄「どうしてこんなバイオレンスな結果に……」

探偵「自業自得だな」

 シャワーのヘッドノズルで殴打された俺はその場に倒れ、意識は遠退いていくのだった。
 しかし……。
 ノズルを振りかざした時に見えた占い師の腋。

兄「女性の綺麗な腋って本当に良いものだな」

占師「早く死ねっ!!」

 もう一発ぶち込まれ、本当に俺の意識は途絶えるのだった。


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