過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
↓ 1- 覧 板 20
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/04/25(月) 04:10:44.53 ID:LrXC+FtAO
*
息切れしている俺の横で、探偵さんは涼しい顔をしている。
探偵「もう少し鍛えたら良い」
兄「自慢の矛なら毎日磨いてるのだがな……」
探偵「それを実戦で使う技術と体力が無きゃ、意味がないだろうに」
どっちの意味でも正論だな。それ。
兄「ところで、占い師は何だって朝早くに出て行ったんだ?」
探偵「確か……花壇の水やり当番だとかで」
何なのか。
小学生じゃあるまいし……。
探偵「あ……それから、壺も持っていったはずだ」
兄「な、なんでだ?」
昨夜は何事も起きなかったが、今日も然りとは限らない。
危険はないと判断したとしてもわざわざ持っていくか?
そもそも俺達の話は聞かせてあるし、何だってそんな事を……。
探偵「あー……思い出した。朝の貴重な睡眠時間を邪魔されのが嫌で、押し付けたんだ」
兄「……その内寝起きの悪さが仇となって、卑猥な目に遭うんじゃないか?」
探偵「酷い目じゃなくて?」
兄「卑猥で酷くて、ああ、想像しただけで恐ろしい!!」
あまりの恐ろしさに? 俺は涎を垂らした。
探偵「と言うか、こんなにのんびり歩いていて良いのか?」
兄「日が暮れる前に着けば俺の勝ちで良いかなと」
探偵「何なんだそれは……」
*
学校付近で待機していると言う探偵さんと別れ、俺は誰もいない玄関を通り抜ける。
壁に掛かった時計を見ると、そろそろ二時間目が終わろうとしていた。
兄「仕方ねえ……」
俺は保健室へと向かった。
今から授業に出ても仕方ないので、一休みしていくつもりだ。
兄「ピピッ……網膜の照合を行います……ピピッ……登録番号071と一致、扉を開きます。プシュウゥ」
?「……」
兄「んばぁっ!?」
手動で扉を開くと、ベッドで寝ている生徒が哀れみを湛えた眼差しで俺をみていた。
『最新の科学技術が使われた学校の日常ごっこ』を聴かれていたに違いない。
恥ずかしいぞ、これは!!
932Res/750.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。