過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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225:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/07/12(火) 04:21:42.85 ID:hhazdVJ7o
 探偵さんの蹴りが炸裂し、黒板は破壊された。
 脱出が上手くいったのは良かったのだが、問題は遠田に先手を打たれた事だ。
 校内に戻った途端に、血相を変えて走り寄って来た散見に寄れば、

散見「益垣が女の子に乱暴して、退学になるって……」

 そういう事らしい。
 恐らくは遠田が仕組んだのだろう。
 あるいは、俺たちは深読みをしており、散見の言葉通りなのかも知れない。

兄「……益垣と連絡は取れないのか?」

散見「電話してみたんだけど、俺が悪いとしか言わないんだよ、あいつ」

兄「やっぱり、俺たちが深読みし過ぎただけか?」

探偵「結論を出すには早いだろう。壺の件もあるし、空き教室への出入り口は、自然に出来た物ではないからな」

 なるほど、と思う俺の横で散見が首を傾げていた。 

散見「良く分からんぞ。……ま、それは一旦置いておくとして、兄、お前の格好は何なんだ」

兄「恥ずかしいんだから、あんまり見ないでよ(裏声)」

 身体をくねらせ、恥ずかしがる俺。我ながらセクシーである。
 
探偵「とりあえず、桃子の様子を見に行くか」

山村「そうですね」

 俺の妖艶な姿に目を奪われるハズだった二人はさっさと歩きだしてしまった。
 くやしいから、声を掛けられるまで、くねくねしててやる!
 段々と二人の背中が遠くなっていく。
 
散見「お、おい、兄、付いて行かなくて良いのか?」

兄「良いんだよ。奴らが慰謝料を身体で払うってんなら、考えんでもないが……」

散見「どういう流れで、その言葉なんだよ……。と、とにかくほら」

 散見が俺の手を取る。
 スクール水着姿の俺と、学生服姿の散見が手を繋ぐ光景は、傍から見れば非常に汚い画だろう。
 俺が観客ならば、返金と謝罪を要求してるぜ。

兄「……とりあえず手を離せ。そして俺の話を聞け。真相が気になるなら、お前だけで行けば良いだろう?」

散見「ば、馬鹿な事を言うな! 美人二人と一緒に行動するなんて、俺には無理なんだよ!!」

 相変わらず、散見は小心者と言うか、女の子に慣れてないと言うか。
 かく言う俺も女の子をエッチな形の生き物としか見れないのだがな。
 だからモテない。そう自己分析している。




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