過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
1- 20
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/12(土) 23:46:27.58 ID:5/alZYFAO
探偵「むぅ……まさか見つけちゃうとはな……」

兄「半分くらいは運が良かっただけだけどな」

 もちろん残り半分は俺の実力じゃ。ガハハ。
 俺達は今、依頼人の元へと向かっている。
 俺としては給料だけもらってさっさと帰りたかったのだが……。
 探偵さんがこう言ったのだ。

探偵「依頼人は相当その犬を可愛がってるみたいだからな。自分の力で誰かが喜ぶ姿は……見てて嬉しくなるぞ?」

 そして、俺も多少はどんな奴がバター犬を飼っているのか気になっていたし、付いて来たのだ。

探偵「お、ここだな」

 依頼人の住居は如何にも新築だった。
 まあ、犬探しに探偵を使う位だから、金持ちなんだろうな。

探偵「……すいません。探偵社の物ですが」

?「え? も、もしかしてっ、ペロが見付かったのですか?」

探偵「はい、ばっちりお連れしました」

?「い、今開けます!!」

兄「ばっちり連れて来たのは俺じゃないか……」

探偵「だけど依頼を受けたのも、君に仕事を紹介したのも私だからな? 二人で解決したと言える」

兄「そう言うものかぁ……」

 それにしても、この依頼人の声、どっかで聴いた事あるような……。

ドア(ガチャッ)

山村「ペロッ……! おかえりペロ……!!」

 美人の山村さんだった。
 俺には気付いて居ないのか、ペロリィヌに抱き付き、撫で回している。
 山村さんがバター犬を飼っていたなんて……。
 俺が軽い目眩を起こしていると、隣からすすり泣きが聴こえて来た。

探偵「良かった……本当に良かった……」

兄「た、探偵さん!?」

探偵「君は感動しないのか……?」

兄「し、しますけど……、泣く程は……」

 急に真顔になった彼女は、低い声で、そうか、と呟いた後、右足をスッと、引いた。
 何をしてるんだ?
 と、聴く間もなく彼女の右膝が俺の股間にめり込んだ。

兄「オギィギャアァアウッ!!」

 何事もなかったかの様に再び泣き出す探偵さん。
 再会の喜びを噛み締める山村さん。
 あまりの痛みに変な汗をかきながら、涙と鼻水を流す俺。
 ハタから見れば、感動的に見えるのかも知れない……。

兄「ウウッ……! オウッ! オウッ!!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
932Res/750.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice