過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
1- 20
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/28(月) 00:54:08.45 ID:vDZsJCQAO
雲子「ただ……ただね。私達の関係は終わったりする物なの?」

兄「そんな事無いだろう。俺やお前に恋人が出来たって、幼なじみなのは変わらねえよ」

雲子「……そうね」

 ふっ、と軽いため息を吐き、雲子が微笑む。

雲子「変な事でムキになって悪かったわ」

兄「別に良いけどな。俺も興奮したし」

雲子「ねえ、その事なんだけど……」

 雲子は俺から目を逸らし、後ろ髪を弄る。
 これは彼女が物言いを躊躇う時の仕草だ。
 昔は良く、俺のプラモデルを壊してそうしていた。

兄「なんだよ。大人になった俺は怒らんぞ」

 もちろん、女の子に対してであり、男には全力で制裁を加えるが。

雲子「……そ、そこって、足で触られると、気持ち良いの?」

兄「そこってどぉこ? 僕わかんにゃぁい」

雲子「は、話の流れで分かるでしょ!?」

 分かるわい。
 だが、女人に卑猥な単語を口にさせたいのは男なら誰もが一緒だ。

兄「さあ……?」

雲子「……む。ここよ!」

 すでに靴を履いているにも関わらずに股間を小突く。
 こいつめ、遠慮が無くなって来てないか……?

兄「屈辱的でありながら、甘美な快感をもたらす禁断の果実だ」

雲子「ふ、ふーん……良く分からないけど、そう言う物なのね……」

兄「それはそうと、お前に借りたジャージを持って来たんだが」

雲子「そういえばあんた、制服ね。昨日は家に戻ったの?」

兄「いんや。山村さんに……」

 ……貰ったと言えば、また対抗意識に火を付けちまうだろうか。
 すでに言いかけたので、もう遅いが。

雲子「……」

兄「……」

雲子「……そう」

兄「お、おう。……ああ、それでな、まだ洗って無いんだ」

雲子「なんでよ」

兄「まあまあ。俺達は今どこにいる?」

雲子「家庭科室の前よ」

兄「そういう事だ」

 その後、俺達は一時間目をサボって雲子のジャージを洗濯機に放り込み、雑談しながら過ごすのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
932Res/750.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice