過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/17(木) 01:41:33.92 ID:A/uIhSDDO



―――辺りを占めるのは闇。


静寂なる森林。
暗闇を染める雪も、削がれる。
ロシアの雪山。しかし雪は降らない。

“雪が降っているはずなのに、一つさえも降らない”矛盾。
“本来の時間帯は太陽が頂点を指す時間のはずなのに、月が顔を出し闇を照らす”矛盾。

その二つの矛盾の中で、二つ存在する“モノ”があった。


「――――っ」


一人の人間が雪道を駆ける。
後から追跡する形で、一歩遅れて雪道が爆ぜていく。

と、人間が行き道を予測したように五メートル先で“何か”が降り立った。
ドンッ!!!!!! と地表を抉って、人間と相対する。


「くそっ……しつけえな」


背中に“氷の翼”を携えて、莫大な殺意を人間に向け、―――地響きを起こす。

視界が縦へ小刻みに揺れ動く。その現象を感知した人間は、咄嗟に構えを取って、拳を振るう。
途端に、パキンと、人間を突き刺さんと伸びた“一本の氷”が、跡形も無く砕けた。


「ったく、何時になったらみんなの下に帰れるんだかッ!!」


人間は再度、前進。
倒すべく怪物を拳一つで立ち向かう。

今宵も大規模の爆発と、轟音が鳴り響く。


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