過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/27(日) 08:20:19.91 ID:KpoO8qEDO




―――彼女らを夜に出歩かせない事だ。




エイワスの言葉が、想起する。




―――どういう事かどうかは実際に体験してみなければ判らない事さ。




漸く、気付いた。
遅過ぎた。甘過ぎた。
打ち止めと番外個体が完全に熟睡するまで自宅待機するべきだったのだ。


いざとなれば自分が側に居てやれば良い? フザケるな。
この怪物を前にして、それは意味を成さない。


今度こそ本当に、番外個体の命は保障されなくなる。


「バカ野郎ォッ!!!! 逃げやがれェェェェッッ!!!!」


悲痛な叫び。声は殆ど掠れていた。
言い終えた途端、血を吐き出す。


お願いだから。一生に一度だ。

これ以上贅沢言わないから。
これ以上何も望まないから。
我が儘も放縦もしないから。

土下座だってしてやる。
パシリだってしてやる。

好きなだけ殴らせてやるし、願うなら死んでやっても構わない。
だから……だからお願いだから、逃げてくれ。


彼女の足は―――止まらない。
彼女は耳を―――貸さない。
彼女は―――取り合わない。


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