過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/11(金) 16:38:08.35 ID:+oy27w/DO


ヴェントは山の雪道を歩いていた。
吹雪は吹いてないものの、現在並木道は小降りの雪がしんしんと降り、山全体を白銀の世界に染める。
気温にしてマイナス三度程度。正直彼女は極寒の中で歩く格好ではない軽装。それでも寒さを微塵も感じないのは術式の効果か。


「…………」


ザッ、ザッと真っ白に彩られた雪道に足跡をつけながら目標地を目指す。
目を配らせれば所々の樹木が抉られていたり、薙ぎ倒されている。
明らかに自然の猛威で作り出されたモノでは無い。人の手によって現象されたモノだ。考えなくても判断出来る、戦争時の人害だろう。
その有り様をヴェントは些か目を細めるだけで気に留めない。彼女は先刻ロシアでの件を振り返る。


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