過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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656:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/28(月) 02:56:57.08 ID:XKbl6oTDO

矢張り地上は危険と感知したのか、ガブリエルが上空へ飛翔する……直後の事。
一瞬にして1000q以上に到達する。故に途中余程の弊害が起きなければ止まらない。

だから、『上条当麻が10メートルを越す壁を利用し、空中で先回りしていた』ぐらいでは飛翔を中断する事は出来ない。



「―――ッ!!!!」



邪悪な光を宿した瞳がガブリエルを確かに捉える。
動かなかったはずの右腕も何故か回復。身体の蓄積されたダメージは残っているものの、ガブリエルを殴り倒す事に関しては、造作に無い。

彼は右腕を振りかぶって、狙いを定めタイミングを計り―――ガブリエルの顔面に上条当麻の拳が突き刺さった。

それも、一度ヴェントの協力の下で加えられた一撃。
ヒビが入った箇所へ同様にクリーンヒット。
威力は先刻より著しく凌駕。
振り下ろすように喰らわせたため、ガブリエルは森林に激烈な勢いで突っ込んで行く。



バキバキバキメキメキメキッッッ!!!!



背中に携える水翼が木々を薙ぎ倒す。
水平に氷の翼が伸びているので、ガブリエルが奥へ突っ込んで行くのに伴い、水翼が樹木を巻き込んでいるのだ。


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