過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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687:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/29(火) 19:48:15.22 ID:viHnszSDO
何を発して良いか判らず、口は開閉を繰り返す。頬を指していた手もワナワナと震えだし、明確に狼狽。
それでも頬に添えられる上条当麻の手を拒否らないのは、彼女の本音か。はたまた別の事柄か。



「〜〜〜っ」



湯気が出るほど顔を真っ赤にしたヴェントは少々俯き加減で、歯軋りが生じるほど強く歯を食い縛る。
当然彼女の様子を、朴念仁唐変木甲斐性無し完璧鈍感野郎こと上条当麻は別の意味で受け取ってしまう。

例えば先刻の傷が疼き出したとか。
例えば極寒の中に居たから熱で顔が紅潮したとか。
例えば未だ疲れが取れず些か眠いとか。

全国に居るフラグ建築済みの女性陣が頭を悩ます原因の一つ。
「もはや病気ね」と語るのは学園都市の常盤台中学生。

ヴェントは頬に添えられた片手の指一本を掴む。


「どうしたヴェン、とぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!??」


メキッ、と。

決して曲がっては駄目な方向に、上条当麻の指が彼女の手によって折れ曲がった。
彼自身が突然奇声を上げた訳では無く、指が折れ曲がった激痛に絶叫しただけなのでご注意を。


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