過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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719:977[saga]
2011/04/01(金) 11:37:23.51 ID:hmootBDDO
ブクブクと暫く泡が湯船に幾つか浮かんだ後、緩慢とした動作でヴェントの顔が水面に覗かせた。
眉間を顰め、先刻より真っ赤になった顔で涙目になりつつも、彼女はボソッと呟く。



「大体、あんなガキの何処が……のわああ畜生クソボケがァッッ!!!!!」



言葉の途中、「でも好きなんだからしょうがない」という文字が頭の中で反芻して言い続ける事が不可能になり、自分でも何が言いたいのか判らないセリフが口から迸る。

結果、狭い浴場で叫んで身悶えて沈んで……同じ動作を繰り返す。



「……ダメだ、これ以上ココに居たら私の体が保たない」



肩を大きく揺らして息切れ。殆ど自滅行為なのだが、致し方無い事。
戦闘や洞察力に長けていても、恋愛には疎い青い果実なのだから。

もはや天草式の五和を見て「下らない」と斬り捨てていた頃が懐かしい。
切実にそう思うヴェントだった。


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