過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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837:977[saga]
2011/04/06(水) 20:32:13.22 ID:yItfY7+DO



「―――ッッ!!!!」



御坂美琴は彼の胸ぐらを乱暴に掴んで、壁に叩き付ける。
彼女の形相は誰が見ても判断が付く程、激昂を露わに。
院内故、放電は抑えているのだろう。しかし微弱ながらに髪の毛の先端からバチバチと紫電を迸らせた。



「アンタが……アンタが謝って、私はどうすりゃいいのよ……っ!!」



ただでさえ真っ赤に腫れているのに、目元からは涙が零れて行く。
憤りの剣幕を剥き出しに、だがその反面、心の縁に存在する儚く弱い己が涙となって溢れ出す。
言い表し切れない『あの時』の激情が今になって、一方通行へ向けられた。


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