過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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848:977[saga]
2011/04/06(水) 20:56:46.35 ID:yItfY7+DO
床へ落ちた時に足の指に直撃して、衝撃でカゴの角が砕けてしまうなど、不幸スキルを発動させるが……彼は微動だにしない。
まるで上条当麻という人間だけ時が停まったかのように凍結。
彼の視線の先には何の変哲も無いベランダ。そう、ベランダは。

凍結から溶けた上条は、クスッと一笑。おもむろにポケットへ手を突っ込み、携帯を取り出す。
二、三回入力して耳に添えた。



「……あ、インデックスか? まだ何も買ってねえよな? なら良かった。今すぐ帰って来い。
喜べ、今日の夕飯は外食だ。貧乏生活まっしぐらな俺も、奮発してやるぞ」



後数回返答を繰り返し、通話を切る。
携帯を閉じてポケットへ直すと、ベランダへ彼は歩み出す。



「毎回不幸だ不幸だ叫んでるけど、今この瞬間ばっかりは、上条さんの歴史に刻むほどに幸せを感じてますよ。そうだと思わないか?」



カラカラカラ、とスライド。
同時に上条は問い掛ける。
ソコに立つ“人物”へ。


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