過去ログ - 面接官「えーと、次の方…ちっ、なんだ無能力者か」 佐天「…」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/13(日) 01:19:52.19 ID:ARwoeirM0
「もしかして涙子とお知り合いなんですか?」

その言葉でお母様は、私と佐天さんとの関係に気づいたようだった。
私も学園都市内の学校に通っていたこと、初春とは風紀委員(ジャッジメント)として同じ支部で活動していたこと、
そして初春を通じて佐天さんとも遊ぶ様になったことを丁寧に説明した。

「それで、事件前後の涙子さんの様子を知りたいんですの。」

お母様の警戒心が解けたのを見計らい本題を切り出した。
本人に聞けるならそれが一番だが、それが無理な現状はお母様に聞くしかなかった。

「涙子は事件の会った日の数日前から機嫌が良さそうでした。
 それまでは内定がもらえないことを気にしてずっとイライラしてたんで不思議に思ったんです。
 理由を聞いてみたら、学生時代の友人と合う約束をした、とのことでした。
 その友人というのが初春さんだったみたいです。
 当日、見違えるほど元気になって帰ってきた涙子をみて安心したんですけど、
 次の日に警察の方が訪ねてきて・・・。」

「もう十分ですの。言いづらいことをお尋ねしてしまって申し訳ありませんの。」

悲しそうに顔を伏せるお母様にお礼をいう。
佐天さんが内定をもらえないまま実家に帰っていたのは知っていた。
だが私も初春も今まで佐天さんに連絡を入れることはなかった。
無能力者であることが彼女の就職活動の妨げになっていることは明白で、
その佐天さんに私達の言葉を素直に受け取ってもらえるのか自信がなかったからだ。
今はそっとしておく代わりに佐天さんが内定をもらえたその時は盛大にお祝いをしよう、
そう初春と決め事をしたのを覚えている。


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