過去ログ - 面接官「えーと、次の方…ちっ、なんだ無能力者か」 佐天「…」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/13(日) 01:31:04.86 ID:ARwoeirM0
「佐天さん?私白井ですわ、お久しぶりですの。」

閉じられたドアを前に口を開いた。
いざ目の前にしてみると、部屋の中は本当に静かで向こう側に佐天さんがいるのか不安になるほどだった。

「その・・・初春のことは本当に残念でしたの・・・。」

私の声はドアを隔てても十分に届くはずのものだったが、返ってくるものは何もない。
顔を見せてくれないとしても、声だけは聞けるものだと思ってた私にとっては寂しい反応だった。

「急に訪ねてこられても迷惑ですわよね。ごめんなさいですの。
 でも少しだけでいいからお話を聞いて下さいですの。」

無言の返答を肯定だと受け取って、話を続けた。

「私が警察に入庁したのはご存知ですわよね?
 私は初春を殺した犯人が絶対に許せません。どんな手を使ってでも捕まえるつもりですの。
 そのためには佐天さんの力が必要だと思っていますわ。
 ですので、もしもその気になったのなら・・・いつでも連絡してくださいですの。」

見えないことは分かっているが、ドアの前で深く頭を下げた。
私の言葉が佐天さんを立ち直らせるきっかけになることを信じて。


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