過去ログ - 面接官「えーと、次の方…ちっ、なんだ無能力者か」 佐天「…」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/12(土) 00:20:49.39 ID:ObxX0uXd0
「うーいーはーるー!」

威勢のいい声を上げながら、同じように威勢よく両手を振り上げた。
巻き起こる風が初春のスカートを豪快に巻き上げ、縞模様のパンツがあらわになる。
私の声に反応したのか、周囲の人間の視線が男女を問わず初春の下半身へと集まった。

「え・・・?」

学生時代から待ち合わせの度に繰り返されたこの行為だが、初春が警戒するようになることはついになかった。
しばらくぶりの再会ということでなおさら彼女の警戒はゆるくなっていたようだ。
スカートが元の位置へと収まり、人々が気まずそうに視線を逸らし始める頃になるまで初春は状況を飲み込めていなかった。

「ちょっと佐天さんなにするんですかあー!」

我に帰った初春が私の胸を両手で交互にたたきながら涙声で訴えかける様子は、学生時代のそれと全く変わっていなかった。

「いやーやっぱり初春に会ったらこれをやらないと始まらないからねー」

「はじまるって何がですかあー!」

頭の上の無駄に豪華なお花畑と、待ち合わせの時にスカートめくりを警戒しないのんきさも変わっていない。
背だって顔つきだって幼いままで、中学時代から今にタイムスリップしたのかと思うほどだ。
何から何までが昔の初春。
そう、初春は外見も中身も何一つ変わっていない。

レベル1だった能力が、3に上がったこと以外は。


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