436:おまけ特別編:とある余談の貯古齢糖 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/14(月) 22:47:50.01 ID:xGjJaIpI0
誰にも気づかれずにそこいる2人は、
2人ともに確かにそこに存在しているにも関わらず、
何処か、そこには存在していないかのような『希薄感』と言うか、
『朧な感じ』が漂っている。
それもその筈、彼らは2人とも既に『この世の人間』では無い。
彼らは『あの世の人間』。つまる所『故人』であり『幽霊』であった。
―――強い『魂』を持った人間は…
時折、『何処か』へと向かわずに『現世』に『幽霊』として残るのだと言う。
この2人の『幽霊』は、2人共に『生前』から『強烈すぎる魂』の持ち主であった。
だからこそ、『肉体』を失いながらも、こうして『幽霊』として、
それなりに楽しい『死後の人生』を送っている。
金髪の幽霊『そうは言うがな…私は既に死した身の上だ』
金髪の幽霊『だとすれば、現世に過剰に干渉するのもどうかと思うし』
金髪の幽霊『彼には彼自身の「運命」がある』
金髪の幽霊『それにな…』
金髪の幽霊『君だって「生前」、どんな「性癖」を持ってたかなんて知れたものではあるまい』
そんな『金髪の幽霊』の言葉、『帽子の幽霊』はちょっと考える様な仕草をする。
帽子の幽霊『私は君と違って「生前」の記憶が殆ど無いからな…』
帽子の幽霊『私も彼の様に変わった性癖ってやつがあったのだろうか?』
帽子の幽霊『「価値観の中心」が「数字」だった事は覚えているのだが…』
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