53:1 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/12(土) 19:38:14.57 ID:0XMa7UuC0
―――今の麦野沈利が上条当麻に対して抱いている感情。
―――それは実に複雑怪奇なモノだった。
あの時、生涯初めてで、恐らく最大であろうピンチの時、
死の恐怖に塗り潰されて、本当にダメだと思った時…
颯爽と、まるでアニメか特撮のヒーローみたいに現れて、
あの少年は…自分を救いだしてくれて…看病もしてくれた。
この事は、麦野の心に確かに『恋心』を植えつけた。
しかし、その事実を彼女は絶対に認めない。
何故ならば、彼女は『原子崩し』であり、異様といっていい程にプライドが高い。
故に、自分が『助け出され』、『醜態を受け入れられ』、『弱い自分を見られた』、
という事実を、決して認める事なんて出来ない。
普段であれば、そんな自分の『汚点』を見た男など、
即座に自分の手で口封じに向かう所だが、
ここで、上条当麻に対して抱いた『恋心』が邪魔をする。
色々な意味で…上条当麻という男の事が、気になって気になって仕方が無い。
―――そんな麦野が、自分の感情に決着を付ける為に、とった行動とは…
上条「…『恩返し』?…イヤ、上条さんはそんな事を求めてアナタを助けた訳じゃぁ…」
麦野「そうでもしないとワタシの『感情』に整理がつかないよの…黙って受け取りなさい」
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