過去ログ - 上条「…ディアボロ?」7
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618:『究極生物編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/15(火) 21:30:58.04 ID:8GXP6+Za0

ジャイロ「『Lesson1』として言った筈だな…『妙な期待をオレにするな』」
ジャイロ「俺は所詮、唯の『留学生』で『医者の卵』だ」
ジャイロ「この街の裏事情にどくこう出来る身分じゃないし」
ジャイロ「『外国人』の俺がこの街の『裏事情』に迂闊に深入りすれば『外交問題』にだってなりかねん」
ジャイロ「だから最初に敢えて言っておく。俺がお前にしてやれることなど殆ど無いぞ」

ジャイロの言っている事に一切の嘘は無い。
さらに言えば御坂へさえ明かしていない事だが、
彼はヴァチカンの『法務官見習い』。彼が『科学側』へ干渉するのは、
『裏の事情』においても深刻な『外交問題』を引き起こしかねない。

絶望し自分に頼ってきた年若い少女に、こんな身も蓋も無い『拒絶』。
無残な事をしているようだが、しかし御坂へと科せられた『現状』が『悲惨』だからこそ、
生半可な『希望』を抱かせるような事はしたくはなかったのだ。
中途半端な『希望』は、それが失われた時もっと深い『絶望』へと変わる。
だからこそ、ジャイロは御坂へと敢えて『厳しい現状』を包み隠さず話したのだ。

―――『ツェペリ一族』とは『ネットに弾かれたボール』
そんな彼らの動きを決めるられのは『ヴァチカン』という『大きな者』のみ。
『納得』を重視するジャイロにとっては必ずしも当て嵌まらない事とは言え、
この場合は、まさにこの言葉の如く、ジャイロの善意だけで御坂を助ける訳にもいかない。

―――しかし御坂はそんなジャイロの『拒絶』を気にした風も無く

御坂「そんなことぐらい解ってるわ…」
御坂「むしろ、アンタが私に助太刀したいなんて言ってたら…」
御坂「それは…それで…嬉しいけど…正直、困ってた所よ」
ジャイロ「悪かったな…『助太刀する』って言ってやれなくてよ」

ジャイロはそう言って御坂の頭を撫でるが、御坂はそれに対して拒絶はしない。
御坂にとってのジャイロは、言わば『兄』の様な存在だった。
『超電磁砲』であり、故に誰よりも『毅然』してあらねばならない彼女には、
『心理的によりかかれる相手』と言うのは余りに少ない。
ジャイロは、御坂にとってそんな『心理的に頼れる』数少ない身近な人間であった。

御坂「『あの娘達』の元になった『DNAマップ』を提供したのは…」
御坂「他ならぬ『私自身』…だとすれば、私の蒔いた種は私自身が刈り取らなきゃならない」



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